ベテランデザイナーの方とお話してるときに「若いデザイナーにアイデアの考え方を教えるのは難しい」という話になりました。
僕もその方も、いわゆるデザイン教育を受けずにデザイナーになって数十年仕事していますが、「スキルよりも提案力やアイデアで生き延びて来た」と思ってる点は一致しています。
ちなみに、二人は個性マトリクスの上側が強い直感タイプ。
色々話していて気づいたのは、二人共子供の頃から「いろんな疑問」を持っていたということ。
どうして空は青いんだろう。
なぜ月にうさぎがいるんだろう。
みたいなことから
この洋服のデザインはなぜこうなっているんだろう。
このお店のレイアウトはどうしてこうなんだろう。
みたいな疑問を持ってから
「たぶんこうじゃないか?」という仮説を立てる癖がついてる。
いまならスマホでググればたいていのことはわかりますが、その前に仮説を立てて自分の頭で考えてみることが大事。
たとえば
回転寿司を食べに行って
「あー美味しかった」で帰るのか
価格の違いはなにか?
ラーメンやうどんがあるのはなぜか?
一貫と二貫があるのはどうしてか?
コラボメニューの理由は?
お茶がなぜ粉なのか?
水がセルフな理由は?
チェーン店ごとのコンセプトの違いは?
店によるタッチパネルのUIの違いは?
まだまだあります。
みたいなことを考えてみるのかはずいぶん違う。
忙しくて仕方ありませんが(笑)
さらに
僕は飲食業の経験もあるので
売上や原価率から人時生産性や坪効率まで仮説を立ててしまいます。
ちゃんと味わって食べようよ!(笑)
すべて「仮説」なのでほんとのことはわからない(調べろよ)けど、仮説が頭にあるとふとした拍子にテレビや本や誰かの話にでてくることがあって、答えがわかったり、なにかと結びついてアイデアが生まれたりするんですよね。
で
そういうことを繰り返してるうちに感覚が磨かれる気がします。
少しオーバーに書きましたが、普段どれだけインプットしつつ考えてるかがアウトプットに現れるという仮説(笑)。
でも
(教えられたわけでもないのに)こういうことをついやっちゃうのって結局「好奇心」かもしれません。
とはいえ、僕も63歳。
若い頃に比べると好奇心が減ってきたような気もしますが、世の中まだまだ知らないことだらけだと思うとワクワクしてるのでもうしばらくは仕事できるんじゃないかという仮説を頼りに行きていこうと思います。